中国の武漢市を中心に新型コロナウィルスが猛威を振っています。
2月10日現在、中国本土では感染者が4万171人に達し、死者は908人になったと発表されました。
こうした状況を受けて街中ではマスクを着けている人の姿が多く見られるようになりました。
感染症を予防するためには、正しいマスクの着用は勿論ですが、きちんとした手洗いやうがいが必要です。
そこで今回は、医師が勧める正しい手洗いやうがいのポイントについて詳しく解説します。
目次
正しい手洗い・うがいの仕方とは?
風邪や感染症の予防のために毎日行う手洗いやうがいの正しい方法を確認しておきましょう。
正しい手洗いについて
まず正しい手洗いをする際の手順と注意点を見ていきましょう。
●手洗いは30秒を目安に!
ポイントは、洗う前に流水でよく手を濡らしてから、しっかり石鹸を泡立てること。
次に30秒を目安に、手指全体を丁寧に洗っていきます。
①手のひらと甲をそれぞれ5秒ずつ洗います。
②指先や爪と指のあいだを5秒間洗います。
③指の付け根を5秒間洗います。
④親指をもう片方の手のひらでねじるようにして5秒間洗います。
⑤手首も忘れず5秒間洗います。
最後に泡をしっかりと洗い流してから、清潔なタオルなどでよく拭いて乾かします。
●洗いが不十分になりやすい部分は?
指先や指の付け根、爪の先などは、泡洗いが不十分になりやすいといわれます。
さっと洗ってしまうのではなく、手指のそれぞれの部分を丁寧にこするように洗っていきます。
正しいうがいの仕方について
続いて正しいうがいをする際の手順と注意点を見ていきます。
●うがいは最低3回行う。
水や殺菌作用があるといわれている緑茶、希薄したうがい薬などをコップに用意して、3回に分けて行います。
水道水も塩素で消毒されているので、そのままで使えます。
①最初のうがいは、口の中の食べかすなどを取るために強く行います。
②2回目は、上を向いてのどの奥まで水が届くように15秒ほど時間をかけて行います。
③3回目は、2回目のうがいを繰り返します。
●コップは常に清潔に
洗面所のコップを常置している場合は、こまめに洗って常に清潔な状態にしておきます。
手洗いやうがいのポイント
手洗いとうがいは順序を守ること、そしてこまめに行うことが大切です。
●手洗いを先にする。
手にはウィルスや汚れなどが付着している可能性が高いため、必ず手洗いから先に行います。
特に、水道水を手の平に溜めてうがいをする方は、先にうがいをしないように気をつけます。
●1日の中で手洗い・うがいをこまめに行う。
手洗いとうがいは、外から帰ったときだけでなく、掃除の後や乾燥を感じた時など室内にいてもこまめに行うことが大切です。
風邪対策には「鼻うがい」もおすすめ
花粉症や蓄膿症などに効果的という鼻うがいですが、風邪予防にもお勧めです。
鼻うがいのやり方は、鼻の穴に差し込めるようなノズルのついたボトルから、片方の鼻の穴に生理食塩水を20ミリリットルほど注入して、もう片方の鼻の穴から出すというものです。
もう一方の鼻の穴も同じように行い、これを2~3回繰り返します(1セット)。
市販の鼻うがい用の生理食塩水を使用するのが一般的ですが、自分で生理食塩水を作る場合は、濃度約0.9%で作ります。
濃度0.9%とは、1リットルの水に対して食塩9グラムの割合になります。
また、冷水で行うと鼻の奥がツーンとなることがあるため、一度煮沸させて人肌程度までさましたぬるま湯で食塩水を作ります。
なお、鼻うがいのやり過ぎは良くないので、1日2~3セットを目安に行います。
まとめ 正しい手洗いやうがい・鼻うがいの仕方を紹介
それでは今回のまとめです。
2月10日現在、中国本土では感染者が4万171人に達し、死者は908人になったと発表されました。
こうした状況を受けて街中ではマスクを装着する人々の姿が多く見受けられるようになりましたが、感染症を予防するためには、正しいマスクの着用のほか、きちんとしたうがい・手洗いが必要
です。
この記事では、医師が勧める正しい手洗いやうがいのポイントについて詳しく解説してきました。
普段、何気なく行っている手洗いやうがいですが、正しい方法で行ってこそ効果が発揮できるというもの。
正しいやり方を実践し、しっかりウィルス対策をして、風邪など引かずにこの冬を過ごしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。