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ポールウォーキングとは?ノルディックウォーキングとの違いを解説

投稿日:2017-11-19 更新日:

ノルディックウォーキングについて調べていると、「ポールウォーキング」という言葉もちらほら目にしました。

外見上はノルディックウォーキングと違いはないような感じですが、どこがどう違うのか、ノルディックウォーキングと比較しながら解説いたします。

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ポールウォーキングとは?

ポールウォーキングは、日本の整形外科のスポーツドクター・安藤邦彦さんが提唱された専用のポールを使ったウォーキング(歩行運動)のこと。

高齢者の歩行時の転倒予防や障がい(負傷)者の運動機能の回復訓練(リハビリテーション)として活用されています。

ノルディックウォーキングと大きく違うところは、ポールの形状とその使い方です。

ポールの形状は次の章で書きますので、ここではポールの使い方について解説していきます。

どちらも2本のポールを使って歩きますが、ポールの果たす役割が違います。

ノルディックウォーキングの場合は、歩く時に腕を振ってポールを後ろに押し出して推進力を付けるという役割を果たします。

これに対しポールウォーキングの場合は、ポールを両手で持つことにより歩く時に正しい姿勢が保持されます。

そして、ポールを前方の地点に真直ぐ突いて体を支え(両足とポールによる3点確保)、左右のバランスを維持しながら肘を引いて歩きます。

それを交互に繰り返しながら歩幅をより広くとり、上半身の運動も加えながら歩行します。

このようにポールウォーキングのポールは、正しい姿勢の保持体の左右のバランスの維持という役割(直立2足歩行)を果たします。(下の動画を参照)

 

ポールウォーキングのポールの形状~ノルディックウォーキングとの違いとは?

ポールウォーキングのポールも、ノルディックウォーキングのポールと同じように、3つの部分、①手で握るグリップの部分と②シャフトの部分、そして③地面に接するチップの部分に分かれます。(下の画像を参照)

ポールウォーキング用のポール各部の名称

しかし、ポールが果たす役割や使い方の違いにより、その形状は違ったものになります。

まず、ポールを握るグリップの部分です。

付いているストラップは、ノルディックウォーキングのポールの場合は、手首に通して取れなくしています。

これに対し、ポールウォーキングのポールのストラップは、マジックテープでとめた隙間に手を差し込めば甲に軽くフィットして直ぐに使える形状になっています。

ストラップの多くは左右の区別があります。

次に②シャフトについては伸縮型と固定型があるのはノルディックウォーキングと同じです。

大きく違うのは、③地面に接するチップの部分です。

ポールウォーキングの場合は、地面に突き立てて身体を支える役割を担うので形状は丸くなっています。

これに対しノルディックウォーキングの場合は、ポールを後ろに押し出すため、接地面が斜めに切り落とされた鹿のひづめのような形をしています。

また、ポールウォーキングの場合は普通の平地を歩くことを想定しているので、柔らかい地面や小石のなどの隙間にポールが沈み込むのを防ぐ役割をもつバスケットは付いていません。

ノルディックウォーキング用のポール各部の名称は次の画像のとおりです。

ノルディックウォーキング用のポールの各部の名称

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目的、効果などを比較~あなたはどちらが向いていますか?

クロスカントリー(ノルディックスキー)の選手が体力の維持・強化を図るため雪のない夏場に行ったトレーニング(スキーウォーク)が始まりのノルディックウォーキング

一方、スポーツドクターが高齢者や障がい(負傷)者向けに転倒予防や機能回復訓練(リハビリ)のために提唱したポールウォーキング

このように、これらはそもそもその目的において相当違いますが、運動効果としては、次のように重なる部分もあります。

手ぶらのウォーキングにポールを2本加えることによって、歩く時の姿勢が正され、足首や腰、膝への負担を軽減することによりバランスの良い安全で歩幅を広げた歩行ができるようになります。

また、ポールを使用することで上半身も積極的に動かすことができる全身運動となって運動効率も上がります。

更に上半身と下半身がねじれ合うこと(ツイスト)により体脂肪の燃焼とインナーマッスルが強化されます。

ノルディックウォーキングの場合は、ポールを後ろに押し出す動作により、歩くスピードが速まり、ポールウォーキングより運動の強さや量が多いエクササイズとなります。

あなたがどちらのウォーキングを選べばよいのかは、ご自分の体力や体調、またどういった目的を考えているのかで自ずと決まって来ると思います。

体力や体幹筋力に自信のない方や健康づくり初歩の方などは、ポールウォーキングから始め、段々ウォーキングを長く強くして行き、慣れてきたらノルディックウォーキングに切り替えて行くのが順当な進め方だと思います。

また同じウォーキングでもポールを地面に突く位置、すなわち足の前か、横か、後かによっても随分運動量が違ってきます。(下の動画を参照)

体幹筋力に自信があり、ダイナミックなウォーキングを楽しみたいという方は、ノルディックウォーキングに取り組んでみてください。

 

 

まとめ

それでは今回のまとめです。

ポールウォーキングについて、ノルディックウォーキングと比較しながら解説してきました。

同じ2本のポールを使いながらも、ポールの形状に応じて、その目的が違っています。

ポールウォーキングでは、体の支えや左右のバランスを図るためにチップの丸いポールを使います。

一方、ノルディックウォーキングでは、体を前に進めるためにポールを後ろに押し出すという使い方に相応しい形状のチップでした。

ノルディックウォーキングはトレイニングが主な目的で、ポールウォーキングは転倒予防やリハビリが主な目的という感じです。

しかし、両方できる場合でもポールウォーキングか、さもなければノルディックウォーキングかという二者択一の考え方をする必要はありません。

例えば郊外ではノルディックウォーキングをするが、街中ではポールウォーキングをするというように、状況やコンディションに応じてポールやウォーキング方法を使い分けるというのが賢いやり方だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

なお、ノルディックウォーキングとは?そのやり方や効果、ポールの特徴に関する記事も参照していただけると嬉しいです。

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管理人の浅野清美と申します。
長年勤めた役所を退職した元地方公務員。
現在は、現役の時にお世話になった役所の退職者を会員とする一般社団法人の事務局で会員ボランティアとして活動しています。
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