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メンタルヘルス可視化の効果とは?実現する3つのツールをご紹介!

投稿日:2019-08-15 更新日:

現代はストレス社会!ハラスメントなどを受けストレスを感じることが多く、職場や学校でメンタルが不調になるケースは少なくありません。

企業ではストレスチェックが義務化され、学校ではスクールカウンセラーが配置されていますが、効果は十分とはいえないのが現状です。

そんな中、手軽に自分の心の状態を「見える化」できるツールが登場し、コミュニケーションの改善や離職率の低下などに効果が出始めているといいます。

メンタルヘルスを「見える化」すると期待される効果とは?

そして、それを実現するツールとはどういうものなのか?メンタルヘルスの可視化ツールについてご紹介します。

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「天気マーク」で今の気分を入力 ー「メンタル天気予報コンケア」

ある小学校5年生の放課後前のホームルームで、担任の先生が教卓にタブレット端末iPadを置くと、児童たちが次々とタッチしていきます。

タブレットの画面にある晴れ・曇り・雨など6種類の天気マークから、その時の自分の気分にあうものを選びます。

この小学校は、2018年9月から、高学年のクラスで朝と帰りの会でこのシステムを使っています。

データはクラウドで分析され、校長や担任教諭などにメールで流れる仕組みになっています。

担任教諭は、「秋は学校行事が多くなって、勉強や委員会活動とのバランスに悩み、下降傾向が増えてくる。児童の表情に注意しながら、コンケアの情報を参考に声かけしている。」といいます。

コンケアのメリットについて、校長は、「いわば『小さなトゲ』の状態で見つければ、いじめや不登校の防止にも繋がり、また、ことばにするのが苦手な子どもには効果的だと思う。」と話します。

このシステムは、カウンセリングサービス会社の東京メンタルヘルス(東京都豊島区)とシステム開発会社エクスブレーン(前橋市)が共同で開発した「メンタル天気予報コンケア」

元々は企業向けに開発されたシステムです。

開発のきかっけとなったのは、エクスブレーン社の取締役が7年前に体験した次のような出来事によるそうです。

元気な同僚の女性社員が突然会社に来なくなり、話を聞くと「仕事が大変でつらかったけれど、みんな忙しそうで誰にも言えなかった」と打ち明けたそうです。

管理職研修を依頼した東京メンタルヘルスの専務と話し合う中で、「出退勤システムと連動させ、毎日気分を天気マークで入力する」方法に行き着きました。

現在コンケアは、約80社の約3万人の社員が利用しています。

例えば、上司がコンケア社からある社員のコンディションが下向傾向というメールをもらうと、上司が様子を注視したり声かけしたりします。

導入後の離職率が、導入前に比較して半減したという会社もあります。

可視化することで、個人の心の状態だけでなく、組織全体や部署ごとの分析もできるそうです。

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「音声」で心の状態分析 ー「音声こころ分析サービス」

 

体のサインからストレスを可視化する動きも進んでいます。

日立システムズ(東京都品川区)が企業向けに開発した「音声こころ分析サービス」もその一つです。

例文を読み上げてスマホなどに声を登録して分析します。

ストレスを感じると声帯が硬くなり、声の周波数が高くなる性質を利用するのだそうです。

このサービスの特徴は、その時点の心の状態だけでなく、2週間分のデータを分析した長期的な心の傾向(活量値)を出すことです。

このシステムは現在三十数社で導入されており、「企業によっては社員同士で結果を見せ合うなどしているようで、職場のコミニュケーションツールとしても効果的だと思う」と日立システムズの部長はいいます。

血流による「心拍のばらつき」でストレス計測 ー「COCOLOLO(ココロ炉)」

スマホカメラに約30秒指先を当てるだけでストレスが測れるのが、WINフロンティア(東京都港区)が開発した個人向けアプリ「COCOLOLO(ココロ炉)」です。

この仕組みは、肌の色の変化から血流の変化を読み取り「心拍のばらつき」を解析します。

心拍の波形のピークの間隔がばらついているほどリラックス状態なのだといいます。

測定結果は「8タイプのキモチ」で表示され、その状態に合った助言がなされるのが特徴です。

例えば、疲れているときは、最適の音楽を紹介してくれます。

結果を「キモチ証明書」として発行することができ、SNS上にも投稿できます。

2015年のリリース以来、ダウンロード数は150万を突破しました。特に30〜50代の女性に人気だそうです。

「近く企業向けのアプリもリリースする予定で、心の不調を未然に防止するツールとして使ってもらえれば」とWINフロンティアの社長は期待しています。

まとめ

それでは今回のまとめです。

最近のニュースは、いじめや虐待、パワハラなどの事件が多く、本当にストレスを抱えている人が多いなあという感じです。

管理人も経験しましたが、周囲の人間がメンタルの異変に気づいたときには、既に相当に進行し深刻な状態になっており、もっと早く気づいてやればという後悔に襲われた覚えがあります。

この点、メンタルヘルスを可視化できれば、初期の段階で異変に気づくことができ、効果的な対応が可能になります。

専門家は「メンタルヘルスの可視化は、活用率が芳しくない企業のストレステェックを補完する効果が期待でき、虐待やいじめ、ハラスメントなどの課題にも活用できるのではないか」といいます。

メンタルヘルスの可視化が広がって、いじめや虐待、ハラスメントが減るのを期待したいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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プロフィール

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管理人の浅野清美と申します。
長年勤めた役所を退職した元地方公務員。
現在は、現役の時にお世話になった役所の退職者を会員とする一般社団法人の事務局で会員ボランティアとして活動しています。
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