みらくるみらいをかけるエクスプレス

スポーツ・エンタメ情報、生活に役立つ情報が満載

科学・技術

大村智教授の経歴やプロフィールは?感染症研究でノーベル賞受賞!

投稿日:2020-04-07 更新日:

新型コロナウィルスの感染症拡大で世界中がその対応に翻弄され、コロナとの戦いに苦戦している最中、朗報が飛び込んできました。
      
何と新型コロナウィルスの複製を48時間以内に止めることができる治療法を発見したかも知れないというのです。

しかもその発見者は日本人だというのです。

その日本人とは、2015年に線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療法に関する発見でノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授です。

その報道によると、4月4日オーストラリアの大学が、アタマジラミ症などの寄生虫感染症の治療薬「イべルメクチン」が新型コロナウィルスの抑制に効果があったと発表したのです。

モナッシュ大学のカイリー・ワーグスタフ博士は「1回量のイべルメクチンで新型コロナウィルスの複製を48時間以内に止めることができました」と語りました。

ここで注意してほしいのは、今世界中がこぞって開発しているのは新型コロナウィルスのワクチン、感染を予防するためのワクチンであって治療薬ではありません。

一方、イベルメクチンはワクチンではなく、感染してしまったときの病原であるウィルスに直接働きかけて治してゆく治療薬です。

この「イべルメクチン」は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授が発見した放射菌から開発され、年間3億人もの患者の治療に使われる寄生虫による感染症の治療薬です。

オーストラリアなどでは既に30年以上に渡って使われています。

イベルメクチンが新型コロナウィルスの抑制に効果があったことが事実なら、人類にとって本当に朗報で大村智教授の評価が更に上がります。

そんな大村智教授ってどんな人物なのか気になりますよね。
        
そこでこの記事では大村智教授の経歴やプロフィールをご紹介していきます。

スポンサーリンク

大村智教授の経歴やプロフィールをご紹介

生年月日 
1935年7月12日(2020年4月時点84歳)
         
出 身 地
山梨県北巨摩郡神山村(現:韮崎市)

出 身 校
山梨大学学芸学部
東京理科大学大学院理学研究科修士課程

主な業績
ロイコマイシンの構造を解明
アべルメクチンの発見
イべルメクチンの開発

スポンサーリンク

大村智教授の生立ち

大村教授は、山梨県北巨摩郡神山村(現:韮崎市)の農家に5人兄弟の2番目の長男として生まれました。

子どもの頃は、耕作や家畜の世話などの家業に従事していたため、高校卒業まで勉強はほとんどしていなかったといいますが、後年、農作業が勉強になったと述懐しています。
 
高校のときは、スキーや卓球などのスポーツに熱中し、国民体育大会にも選出されるほどでした。 

高校を卒業後、山梨大学学芸学部自然科学科へ進みましたが成績はあまり良くなかったそうです。

大学卒業後、理科の教諭を志しましたが、地元での採用がなかったため埼玉県浦和市(現:さいたま市)に移住し、東京都立の定時制高校に5年間勤務して物理や化学の教鞭をとりました。
  
その時の高校生の熱心に学業に励む姿を見て心打たれ、自分ももう一度勉強し直したいと考え、東京教育大学の研究生となったことが、最終的に現在の地位を築く基になったのです。

研究者として

東京教育大学の研究生の時に師事した中西香爾の紹介で東京理科大学大学院理学研究科に移籍し、高校教諭として働きながら東京理科大学大学院理学研究科修士課程を修了しました。

その後、文部教官に採用されたり、山梨大学工学部の助手を勤めたりしましたが、社団法人北里研究所に技術補として採用され、ここで抗生物質を研究し、ロイコマイシンの構造を解明するという業績を残します。

この業績により東京大学から薬学博士の学位を授与され、北里大学薬学部助教授に就任するのです。

1970年にはロイコマイシンを更に発展させた研究により東京理科大学から理学博士の学位を授与されています。

そうして45年にわたる微生物の生産する有用な天然有機化合物の探索研究を続け、これまでに類をみない480種を超える新規化合物を発見しました。

特に抗寄生虫薬イベルメクチンは、熱帯地方の風土病(河川盲目症)などに優れた効果を示し、中南米やアフリカにおいて毎年約2億人余りの人々に投与され、これらの感染症の撲滅に貢献しています。

まとめ 新型コロナウィルス治療薬の開発に貢献する大村智教授の業績とプロフィール

それでは今回のまとめです。

新型コロナウィルスが猛威を振い、世界で100万人を超える感染者が出て、人類は大きな歴史的な転換点を迎えているといっても過言ではありません。

医療の世界ではこの新型コロナウィルスのワクチンや治療薬の開発に懸命ですが、中々進まないのが現状です。

そうした中、何と新型コロナウィルスの複製を48時間以内に止めることができる治療法の発見者が現れました。
        
その発見者は日本人で、大村智教授です。

この度その人物の経歴など調べ、ご紹介させていただきました。

とにかく凄い方でした!

最後までご覧いただきありがとうございました。

なお、歴代の日本人ノーベル賞受賞者を紹介する記事も掲載していますので、興味のある方は是非ご覧ください。

→ ノーベル賞日本歴代受賞者まとめ、ノーベル賞の賞金に税金がかかるの!?

スポンサーリンク

-科学・技術

執筆者:


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

プロフィール

プロフィール

管理人の浅野清美と申します。
長年勤めた役所を退職した元地方公務員。
現在は、現役の時にお世話になった役所の退職者を会員とする一般社団法人の事務局で会員ボランティアとして活動しています。
会員の皆さんはもちろんのこと、シニアの方々を始め、広くいろいろな読者の皆さんへ情報発信していきます。
よろしくお願いします。

error: Content is protected !!