今年は、お金の支払いのキャッシュレス化や消費増税、相続税法の改正などお金をめぐるルールが変わろうとしています。
お金に関する常識が少しずつ変化している現在、今までの常識とは違う新説を唱える経済ジャーナリストの荻原博子さんの著作が売れています。
荻原さんが唱えるお金のムダをなくす新説とはどのようなものか大変興味があります。
2月11日午後10時に放送されたフジテレビ系『新説! 所JAPAN』では、荻原博子さんを招いてお金にまつわる日本人の悪習慣を暴き、改善策を提案していますので報告します。
目次
【新説】食品や日用品をまとめ買いしてはいけない
多くの人が食品や日用品のバーゲンセールなどのとき、まとめ買いをしてしまいます。
なぜまとめ買いをしてしまうのでしょうか?
荻原さんによると、まとめ買いにも、①衝動買い型、②ストック安心型、③保管場所忘れ型という三つのタイプがあるそうです。
番組ではそれぞれの典型的な家庭に密着取材して、いかに損やムダが発生しているかを明らかにして行きます。
いずれもまとめ買いをすると、そのことを忘れてしまい、賞味期限切れの食品が冷蔵庫などの奥で眠っていたり、使わない日用品で収納スペースが占領されたりして損や無駄の原因になっていることが明らかになります。
1世帯当りの食品ロスは年間6万円ほどにもなるという統計調査もあるそうです。
そこで対策ですが、基本的な考え方としては、その時に必要な量しか買わないという習慣に変えることです。
そのために、たとえば食料品であれば、冷蔵庫の中身をスマホで「写メ」してそれを見ながら買い物をするというような方法を提案していました。
荻原さんは、人間の行動の約40%は習慣によるもの、この習慣を変えることができれば人間は大きく変わることができるといいます。
【新説】あったら便利なものは買ってはいけない
これもまとめ買いと同じで、あったら便利と思って買っても、実際は使う場面など訪れることなく時間だけが過ぎて引き出しなどの隅に埋もれてしまうことが多いといいます。
荻原さん曰く「あったら便利なものは、なくてもいい」?!
便利グッズも「あったら」という仮定の話しではなく、今必要かどうかで判断すべきといいます。
【新説】タンス預金はしてはいけない
タンス預金、いわゆる「へそくり」のことですが、60、70歳代の人のへそくりがどれだけあるかというと、統計的には男性で330万円、女性で514万円あるそうです。
「へそくり」は誰にも知られずに貯めるわけですが、これがダメなのは、ご本人の死後、ごみとして捨てられるリスクが高いからだそうです。
遺品整理をしても、そんな「へそくり」は死んだ当人しか知らないので、結局、見つけられることなく他の遺品ごみと一緒に捨てられることになってしまいます。
幸運にも見つけることができたとしても、その金額にもよりますが、大金になると、後々、贈与税や相続税などの税金がかかる可能性があるそうです。
だから「へそくり」やタンス預金はやってはいけないのです。
【新説】スーパーは野菜コーナーから入ってはいけない
これは、買い物にかかる時間が長くなって時間ロスが生じてしまうからです。
これも統計の話しですが、スーパーで野菜コーナーから入った場合は、買い物を終わるまでに「23分」もかかるのに対し、野菜コーナーから入らなかった場合は、たった「4分」で買い物が終わってしまうという調査結果があるそうです。
野菜コーナーから入ったか入らなかったかで、これだけの時間ロスがあるのです。
なぜ、これだけの時間ロスが出るのかというと、調理の献立がまだ決まっていない段階で野菜コーナーから入ると、何を買おうかいろいろ迷ってしまい時間がかかってしまうからです。
そうではなく、例えばスーパーで惣菜を見るなどして、献立が決まってからそれに必要なものを買うというふうにすれば、時間のロスは大幅に減らせるのです。
要するに食材は調理するメニューが決まってから、それに必要なものを買うということを心がければ時間ロスが防げるし、余計なものを買わなくて済むというわけです。
【新説】子供にお金を残してはいけない
一人っ子ならいいのでしょうが、子供が複数いる場合は、子供にお金を残すことが、相続争いで相続が「争族」になって兄弟姉妹間の関係が険悪になる元凶だとしたら、これほど悲しいことはありません。
荻原さんは、子供にはお金を残すのではなく、お金は家族で温泉旅行などに使い、お金よりも楽しい思い出を残す方がどれほど良いか知れませんといいます。
【新説】節約したいなら夫の小遣いを減らしてはいけない
番組では、妻が夫の小遣いを減らそうと交渉するサラリーマン家庭に密着して、小遣いを巡る白熱の攻防戦を題材に、夫の小遣いは減らすべきかについて萩原さんに解説していただきました。
荻原さんは、夫の頭ごなしにお小遣いを減らせば、夫のやる気をなくしてしまうといいます。
また、夫婦間でのお金に関する認識のズレをなくして、夫も納得して協力してもらうためには、家計の状況を示して話し合うことが大切といいます。
夫の目も入ることで、家計を違った角度から見ることができ、意外なところから節約できる経費を発見できるかも知れません。
まとめ
それでは今回のまとめです。
お金のムダをなくす荻原博子さんの新説の数々について報告してきました。
中には従来の常識を覆すような大変興味深いものもありました。
問題はやはり今まで培ってきた、人間行動の約40%も占める習慣ーこれを変えなければなりません。
その勇気というか度胸、努力がどこまで継続できるのか、そしてそのためのマインド、思考というものが一番の鍵だと管理人は考えます。
この記事を読まれたあなたの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。