2020年の東京五輪から新しく公式種目に加わる競技の一つに自転車競技のBMX フリースタイル(パーク)という種目があります。
どんな競技種目なのか、また、その魅力や効能についてご紹介します。
自転車競技・BMXとは?
BMX フリースタイル(パーク)を説明する前に、最初に自転車競技のBMX について説明します。
BMX とは、Bicycle Motocross (自転車によるオフロードレース)の略語です。
スペルに X がありませんが、Motocross の「cross」には交差とか十字という意味があり、そのため略語として X を使用したのです。
この競技は、1970年代にアメリカで始まりました。
競技の種類は大きくレースとフリースタイルに分けられます。
レースは、ジャンプ台やコーナーを取り入れた400mほどのコースを最大8人のレーサーが一斉に走り、その着順(速さ)を競うものです。
一方、フリースタイルは、制限時間内に自由にトリックと呼ばれる技を披露して、難易度や独創性などを元に決められた採点基準による合計点を競います。
因みにフリースタイルには、パークを始め①フラットランド、②ダート、③ストリート、④ヴァートの5種類もの種目があります。
オリンピック関係では、2008年の北京五輪から「BMXレース」として正式種目になりました。
そして、2020年東京五輪から「BMXフリースタイル(パーク)」が正式種目になったわけです。
自転車競技・BMX フリースタイル(パーク)とは?
BMX フリースタイルのパークは、スケートパークと呼ばれるジャンプ台が複数ある競技専用施設で360 度回転するハンドルなどを備えた特殊な自転車に乗っていろいろな技(トリック)を連続的に繰り出す競技です。
トリックと呼ばれる技には、ジャンプや回転、手離し、足クロスなど多彩な要素があり、これらをどう組合せて繋いでいくかが腕の見せ所です。
難しい技を僅かな時間で決めていくこの競技は一瞬の瞬きもできません。
選手が繰り出すダイナミックなトリック(技)に思わず手に汗握り、観客側も熱狂してしまいます。
この競技では、審査員が技の難易度や高さ、完成度、組合せや独創性などを基準に採点し合計点を競います。
ミスをして減点される場合は、かなり細かい点数が付けられるので、僅差で優勝が決まってしまいます。
見た目の印象とは裏腹に相当繊細な競技です。
画像だけではそのダイナミックさが分りにくいので、実際に演技している動画サイト(日本トップライダーのライディング)にリンクしておきますね。
BMX のトレーニングによる効能とは?
BMX をトレーニングすることにより、健康(身体・精神)面で良い影響(効能)があるといいます。
トレーニングによる健康面での効能は、ジャンプしたまま姿勢を崩さずに技を決めなければならないため、全身のバランス感覚が鍛えられ、体幹機能が向上します。
競技では、演技する技の種類や順番も装う服装も全て自由なので、創造力や決断力が養われます。
また、競技仲間との連帯感が強く、見事な技にはライバルでも褒め称え合う風土・土壌が作られており、こうしたスポーツ精神を身につけるのにも適しています。
まとめ
それでは今回のまとめです。
BMX フリースタイル(パーク)は、特殊な自転車に乗ってジャンプ台を使って繰り出すいろいろな技を競う競技です。
トリックと呼ばれる技には、ジャンプや回転、手放し、足クロスなど多彩な要素があります。
競技会では、トリックの難易度や完成度、独創性、トリックの繋がりなど全体の流れを評価して採点します。
2020年東京オリンピックから公式種目になりました。
BMXに関心のある方には、専用自転車を扱う自転車店が体験試乗会や入門教室を開いており、自転車も貸してもらえます。
次のサイトでショップを検索できます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。