いよいよ年の瀬が迫り、令和最初のお正月が近づいてきました。
お正月には元日に初日の出を参拝してその年を祈願する方も多いことでしょう。
今度の初日の出は、令和最初の初日の出となることから、思い出に残る記念すべきご来光にしたいものです。
ただ、初日の出を拝めるかどうかは、その時のお天気次第です。
そこで過去15年分の気象データに基づいて分析した元旦の晴れ出現率のランキングと元日の県庁所在都市の晴天確率をウェザーニュースが発表しましたので、それについて報告します。
ウェザーニュースが元旦の晴れ出現率ランキングを発表
ウェザーニュースでは過去15年間(2005年〜2019年)の元旦の天気を47県庁所在都市について調査し、晴れの出現率(晴天確率)を算出して発表しました。
この発表に基づいて元日の晴れが多い県庁所在都市のランク付けを行いましたので報告するものです。
元旦の晴れ出現率ランキング・県庁所在都市の晴天確率について
各都道府県の県庁所在地での過去15年間の晴れ出現ランキングは次のとおりです。
なんと、1位の静岡と徳島の晴天確率は驚きの100%です。
ちなみに県庁所在都市ではない釧路市は64%で19位にランク付けされます。
順位 | 県庁所在都市 | 晴れ出現率(晴天確率) |
1位 | 静岡・徳島 | 100% |
3位 | 前橋 | 93% |
4位 | さいたま・横浜・高松 | 86% |
7位 | 甲府・神戸・岡山 | 85% |
10位 | 水戸・千葉・名古屋・高知・宮崎 | 80% |
15位 | 東京・大阪 | 78% |
17位 | 宇都宮 | 71% |
18位 | 京都 | 66% |
19位 | 仙台・岐阜・奈良・和歌山 | 60% |
23位 | 津 | 57% |
24位 | 福島・長野・広島 | 53% |
27位 | 大津 | 46% |
28位 | 松山・大分・熊本 | 40% |
31位 | 佐賀・鹿児島 | 35% |
33位 | 鳥取・山口・長崎・那覇 | 33% |
37位 | 盛岡・山形・松江 | 26% |
40位 | 富山 | 21% |
41位 | 金沢・福井 | 20% |
43位 | 福岡 | 16% |
44位 | 新潟 | 13% |
45位 | 札幌・青森・秋田 | 7% |
冬型の気圧配置がもたらす晴天確率の偏り
全国の県庁所在都市での元旦の晴れ出現率(晴天確率)のランキングを見てきました。
この結果を見て感じることは、太平洋側の都市では晴れの出現率(確率)が高く、日本海側の都市ではその出現率(確率)が低くなっていることです。
これは、「冬は西高東低型」といわれる冬期における気圧配置に関係しています。
シベリヤの大陸から吹く季節風が日本海を通過する時に湿った雲を発達させ、それが日本列島の山脈(背骨)にぶつかり、日本海側に大量の雪や雨を降らせます。
そして、日本海側に大量の雪や雨を降らせた風は、その後、乾燥して雲がない風(からっ風)となって太平洋側に吹き降ろします。
これがフェーン現象と呼ばれるもので、太平洋側は雲がなく晴れることが多い日が続くため、元旦の初日の出も高い出現率を誇っているのです。
令和最初の元旦は、全国各都市でどんな天候になるのか、注目されますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。