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行ってみたい日本の世界遺産ランキング!自然遺産と文化遺産をご紹介!

投稿日:2019-09-24 更新日:

日本の世界遺産は2013年の富士山(山梨県・静岡県)以降、7年連続して1件ずつ登録され、現在は合計23件になりました。

2017年に登録された文化遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島(福岡県)のように一般人は立ち入れない地域もありますが、「行ってみたい日本の世界遺産」について行ったアンケート調査の結果に基づいてランキングしたものです。

調査は、朝日新聞デジタルの会員登録をされている方を対象に世界遺産に登録された国内22件(文化遺産18件、自然遺産4件)から行ってみたいところをいくつも選んでもらいました。回答者は1,378人

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行ってみたい国内世界遺産トップ10

それでは、行ってみたい日本の世界遺産トップ10をご紹介します。

第1位は、693票を獲得した「屋久島」(鹿児島県)

何と言っても1966年に発見された高さ25.3メートル、胸の高さの幹回り16.4メートルにもなる縄文杉の存在。

樹齢数千年の巨樹が島の原生林として保護されており、これが世界遺産の登録に導きました。

また、ジブリアニメの名作『もののけ姫』の豊かで神秘的な森の舞台になったことでも有名ですね。

第2位は、632票を獲得した「知床」(北海道)

サケやトドが生息し、希少なシマフクロウ、オオワシなどの繁殖地や越冬地としても有名です。

流氷が流れ着く地域では、世界で最も低緯度(南)に位置します。

第3位は、577票を獲得した「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)

法隆寺の金堂や五重塔、近くの法起寺の三重塔などは世界最古の木造建造物で「日本文化の原点」(島根・60歳男性)との声も聴かれました。

第4位は、569票を獲得した「姫路城」(兵庫県)

大天守と三つの小天守を渡り櫓(わたりやぐら)でつないだ連立式天守は華麗です。

「壮大な芸術作品だと思う」(神奈川・48歳男性)

第5位は、536票を獲得した「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(岐阜県・富山県)

豪雪対策として、かやぶき屋根を急傾斜にした大型木造家屋が山あいの3集落に残っています。

世界でも珍しい「泊まれる世界遺産」

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第6位は、521票を獲得した「厳島神社」(広島県)

平清盛の寄進によるもので、社殿はほぼ現在の規模になっており、高さ16メートル余りの大鳥居をはじめ、朱塗りの建築群が海上に立っています。

第7位は、502票を獲得した「古都京都の文化財」(京都府・滋賀県)

清水寺、東寺、銀閣寺、平等院、延暦寺といった、おなじみの16社寺と二条城からなる文化財です。

第8位は、471票を獲得した「古都奈良の文化財」(奈良県)

東大寺、興福寺、薬師寺、唐招提寺など6社寺のほか、春日山原始林と平城京跡も登録されています。

第9位は、467票を獲得した「小笠原諸島」(東京都)

大小ざっと30の亜熱帯の島々からなっています。オガサワラオオコウモリなど絶滅が危ぶまれる種も多く生息しています。

第10位は、424票を獲得した「白神山地」(青森県・秋田県)

世界最大級のブナの原始林が広がり、クマゲラ、イヌワシといった希少な鳥類が生息しています。

気になる11位以下の日本の世界遺産

2019年現在、日本には全部で23箇所の世界遺産があります。

いままでトップ10の世界遺産をご紹介してきましたが、11位以下にはどんな世界遺産がランクされているのか気になります。

それでは、11位から23位までの国内の世界遺産をご紹介します。

順位(得票数) 日本の世界遺産(所在地)
11位(400票) 平泉(岩手県)
12位(393票) 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県)
13位(390票) 原爆ドーム(広島県)
14位(387票) 紀伊山地の霊場と参詣道(奈良・三重・和歌山県)
15位(365票) 琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)
16位(349票) 富士山(山梨県・静岡県)
17位(324票) 日光の社寺(栃木県)
18位(302票) 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)
19位(202票) 石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)
20位(179票) 富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)

なお、21位は「ル・コルビュジエの建築作品」(東京都)、22位は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」(福岡・佐賀・長崎・熊本県など)でした。

そのほか、番外編として、このアンケート調査の時点では世界遺産として登録されていなかった令和初の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)があります。

世界自然遺産の登録についての意見や感想

日本にある4件の世界自然遺産のうち1位が屋久島、2位が知床で、残る小笠原諸島(東京都)と白神山地(青森・秋田県)もそれぞれ9位と10位に入りました。

自然遺産については、「行きたいのはやまやまだが自重する」という意見があったり、「自然保護の観点に立つとそっとしておくことが遺産の承継に繋がると思う。観光客に荒らされたというニュースに接するたびにその思いを強くする」という方がいます。

「世界遺産になった途端、観光客が押し寄せて周辺道路が混雑するし、気に入った場所も世界遺産に登録されると急に人が増え俗化した感じになるのが嫌」という方もいました。

まとめ(世界遺産とは?観光名所化する世界文化遺産!?)

それでは今回のまとめです。

世界遺産は、1972年に成立した「世界遺産条約」に基づき、「顕著な普遍的価値」がある世界の文化財や自然などを人類の遺産として後世に継承していくために設けられた制度です。

その背景には20世紀初頭から段階的に形成されてきた国際的な文化財保護の流れと国立公園制度を最初に確立したアメリカの主導による自然保護の考えが統合される形で成立したものです。

しかし、世界遺産に登録され、それが世間に広まると、観光客が殺到し、特に文化遺産はさながら観光名所のような状態になり、様々な問題を起こしています。

また、自然遺産についても、多くの見学者が訪れ、自然保護に反するような状態が生じており、アンケートには地元の方々の思いや気持ちが表明されました。

このように、世界遺産に登録されると、皮肉にも世界遺産の趣旨に反する現象が起きてしまっている現状が多発しており、世界遺産制度の今後の課題ではないかと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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管理人の浅野清美と申します。
長年勤めた役所を退職した元地方公務員。
現在は、現役の時にお世話になった役所の退職者を会員とする一般社団法人の事務局で会員ボランティアとして活動しています。
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