2月8日、大阪府知事と大阪市長が共に辞職願を提出したことにより、大阪府知事選・大阪市長選が統一地方選挙前半における注目のダブル選挙になりました。
もともと大阪府知事と大阪市長のダブル選挙は、任期満了による選挙として、今秋に予定されていたのです。
しかし、地域政党・大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」の住民投票を巡る公明党との協議が決裂してしまいました。
住民投票を展望できなくなった維新の会は、この構想の信を問うため、府知事・市長のダブル選挙を、4月7日に実施の統一地方選挙にぶつけてきたのです。
しかも吉村大阪市長が大阪府知事選へ、松井大阪府知事が大阪市長選へ入れ替えて出馬するというのですから驚きです。
いわばダブルクロス選挙といったところですが、なぜ入替え選挙をするのか?
それは、単に辞任し選挙をして再び当選すれば、その任期は残任期間にしかならず、秋に任期満了による選挙を再びしなければなりません。
入替え選挙はこれを避けることができ、任期がまるまる4年となるために入替え選挙をするのです。
こうした事態に対して自民党が取った対策が辰巳琢郎氏の大阪知事選への出馬要請でした。
果たして辰巳琢郎氏はこの要請を受けるのか?
また、府知事選挙の争点とは?
辰巳琢郎のプロフィール
まず最初に辰巳琢郎のプロフィールをご紹介します。
本 名 辰巳琢郎(たつみたくろう)
生年月日 昭和33年8月6日(60歳)
出身地 大阪市住之江区(出生地は石川県小松市)
身 長 180Cm
血液型 B型
学 歴 京都大学文学部卒業
俳優・タレントの活動歴
1977年に芸能活動を開始して以来、テレビドラマや映画などいろいろな分野に出演しており、特にクイズ番組には多数出演し正答率の高さで有名です。
辰巳琢郎は出馬要請を受けるか?
今回の大阪のダブルクロス選挙は、予期しない知事・市長の辞職が発端で、候補者を選考する時間的な余裕があまりない中での選考ということになりました。
そのため、維新に対抗できる候補として、テレビなどで活躍して知名度も高い辰巳琢郎氏に白羽の矢を立てたというのが実情です。
辰巳氏は、「光栄な話、真剣に聞く」と話しており、数日中には表明する方向で詰めの協議を行っているようです。
選挙の争点などの情勢判断によっては出馬要請を受けるかも知れませんね。
【追記】
3月10日の時点で辰巳氏は、立候補しない意向を自民党に伝えたそうで、これを受けて自民党は擁立を断念したようです。
辰巳琢郎氏が出馬要請を受けた府知事選の争点とは?
今回のダブルクロス選挙は、「大阪都構想」の住民投票を巡る公明党との協議が決裂したことが発端となりました。
そのため今回の選挙の争点は、否が応でも「大阪都構想」の是非になってくると思います。
そこで「大阪都構想」とは何かが問題になります。
大阪都構想とは、大阪市を東京都の23区と同じように独立した、いくつかの特別区に分割・再編するというもので、橋下徹前大阪市長が提唱した構想です。
巨大な権限と財源をもつ大阪市を解体して適正な規模に分割し、大阪府との「二重行政」を解消して住民サービスの向上を図るのが狙いとされています。
そのためには、大阪市だけでなく堺市などの隣接する市町村も特別区に編入して行政の効率化を更に進める必要性を主張する議論も出てきます。
特別区制度というのは、本来市町村が処理しなければならない交通、環境、防災・安全、インフラ整備などの事務を吸い上げて広域処理を行い、行政の効率性を高めることを狙いとした制度なのです。
現在、政令指定都市として一般の市町村より権限があり財源も確保できる大阪市や堺市が特別区になると権限も財源も一般の市町村より小さくなってしまいます。
ということで、大阪市や堺市では、この「大阪都構想」に反対する人が多いのです。
まとめ
それでは今回のまとめです。
松井大阪府知事及び吉村大阪市長の辞任願の議会への提出により、4月に行われる統一地方選挙に注目の大きな選挙がひとつ増えました。
しかもダブルクロス選という話題性たっぷりの内容です。
「大阪都構想」に反対する自民党はこうした流れに対し、維新に対抗できる候補として、テレビなどで活躍して知名度も高い辰巳琢郎氏に白羽の矢を立てました。
辰巳琢郎が出馬要請に応えるのか?
また、争点の一つは間違いなく「大阪都構想」で、どんな結果が待ち受けているのか興味津々です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。