『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』は、男女4人のフライトドクター候補生(フェロードクター)とフライトナースを中心に物語りが展開されるテレビドラマ。
5人それぞれが育ってきた境遇から身についた人間的な弱点を持ちながらも、フライトドクターとして生死に直面する患者の治療にあたる中で、恐れ、悩み、勇気、挑戦など様々な経験を積み重ねながら、お互に影響を与え合い成長して行く青春物語です。
この度、このテレビドラマが映画化されて、7月27日(金)から公開されます。
それにしても、「コード・ブルー」という言葉がどういう意味なのか気になります。
映画化されるこの機会に、主演する4人のフライトドクターとフライトナースの人物設定、合わせて「コード・ブルー」の言葉の意味などについて調べてみました。
目次
『コード・ブルー』の5人の出演者たち~人物設定
藍沢耕作(山下智久)
このドラマの実質的な主演者で、医師として自らの技術に揺るぎない自信を持ちながら、なお貪欲に技術を磨くことに執着する野心家の医師を目指しています。
地方の救命センターで経験を積んだ後、フライトドクターになるために翔北救命救急センターにやって来ました。
医学知識が豊富で沈着冷静、自らの腕に強い自信を持っており、更に貪欲に腕を磨くことに執着し、そのためなら多少の軋轢もいとわないと思っています。
「深夜の救命センターはスタッフが減って重症患者を独り占めでき、誰よりも近くで見れる」、「急変は腕を磨くチャンス」と言って、当直の日以外も救命センターに泊まり込み、重症患者を待ち続けます。
しかし、その技術への執着はどこか屈折した人間性を感じさせるものですが、それは母の死とそのため祖母に育てられたという藍沢の悲しい生い立ちに起因しているのです……。
白石恵(新垣結衣)
有名医大の教授を父に持ち、ドクターヘリのノウハウを地元の救命センターに持ち帰るという理由のもとに翔北救命救急センターにやって来ました。
医師としての生来のセンスを持ちながら、争いごとを好まない性格のため、形振りかまわず頑張るといった積極性はなく常に受動的な行動が目に付きます。
失敗したくない、無用な姿を見られたくないというネガティブな想いから、肝心なときに腰が引けてしまう今の若者の典型とも言えます。
しかし、多くの先輩医師たちと関わり、様々な影響を受けていく中で、何より周囲とぶつかりながらもひた向きに自分の道を進む藍沢の姿を目の当たりにして医師としての責務、人として自分が望む生き方などに目覚めていきます。
緋山美帆子(戸田恵梨香)
医大を卒業後、2年間のスーパーローテート研修(病院内のほぼ全ての科(心臓、消化器、血液、整形、小児科、産婦人科…)を回る研修)を終え、フライトドクターになるため、翔北救命センターにやってきました。
私立医大を親の財力で卒業した、医学の世界では一般的な金持ちの子女ですが、性格は積極的で負けず嫌い。上昇志向が強く、他の候補生のせいで自分のフライトが減ることを忌まわしく思っています。
自信過剰なところがあり、気の強い性格も手伝って、ときに思い上がった言動をしてしまいます。
しかし、藍沢や白石にはない熱血な性分で、患者のために、ときに心から涙し、ときに真剣に口論し、様々な局面で医師と患者という関係を越え、患者やその家族と深い関わりを持ってしまいます。
そうした関わりやライバルと切磋琢磨しながら医師として人間として自立していきます。
藤川一男(浅利陽介)
典型的な田舎の長男で、家族と地元の期待を一身に背負い、浪人生活と入学後の苦学を経て卒業し、この翔北救命センターにやってきました。
日々のあまりのハードさと、要求される技術の高さに半ば打ちのめされています。
しかし、小心者でありながら、かなり見栄っ張りが強く、周囲に自分の弱さをさらけ出せず、同期のライバルたちへのコンプレックスを抱え悩み続けます。
時折かかってくる母からの電話には嬉しい反面、「うまくやっている。頼りにされている」と嘘をつかねばならないことに自己嫌悪をつのらせています。
冴島はるか(比嘉愛未)
代々医師の家系の娘として生まれます。
若く実戦に強いタイプで、同期の誰よりもよく働き、それが評価されて翔北救命救急センター専属のナースになりました。
そして現在は救命センターで最年少のフライトナースとして、フライトドクターをアシストしています。
毎年入ってくるフライトドクター候補生たちのことを、金持ちで甘ったれの今どきのお坊ちゃん、お嬢ちゃんと思っていて、厳しく接すると同時にどこか見下しています。
救急コール「コード・ブルー」の意味とは?
コード・ブルーとは、患者の容態急変などの緊急事態が発生した場合に発信される救急コールです。「青ざめコール」というのがぴったりです。管理人の造語ですが。
手が空いている医師や看護師に至急全員集合してほしい場合に全館放送でコールされる、いわば医療施設での業務連絡のことです。
スタットコールやドクターコールなどと言われることもあります。
ブルーがあるのなら、レッドやホワイトなどというコードネームがあるのかというと、これがあるんです。
コード・レッドは施設内で火災が発生した場合、コード・グリーンはテロなどにより多数の死者が出る可能性がある場合にコールされます。
また、コード・ホワイト、コード・イエローは、患者に関するコードネームで、緊急の患者やモンスター患者が現れた場合にコールされます。
そしてコード・ゴールドは、脳死ドナーが現れた場合にコールされます。
臓器を必要としている患者や医者にとっては「金(ゴールド)」といえなくもないのでしょう。これも管理人の勝手な解釈です。
コードネームで知らせることで、病院内の一般人などが混乱しないようにしているわけです。
緊急コール「コード・ブルー」など、詳しくはこちらのブログへどうぞ。
まとめ
それでは、今回のまとめです。
管理人が『コード・ブルー』に出会ったのは、平成21年の1月に、ある病院で1ヶ月ほど入院していたときに、病室のテレビで見たのが最初でした。毎日午後の数時間の放送でした。
『コード・ブルー』シーズン1が放送されたのは、平成20年7月~9月でしたので、管理人は、再放送を見たことになります。
医者がヘリコプターで凄惨な事故現場に出向き、負傷者が生死に直面している緊迫した状況で先輩医師の指示を受けながら、あるいは自分で工夫しながら治療に当る光景。
その際の医師と負傷者やその家族とのやりとり、後でふり返る山下智久演じる藍沢耕作の独白。例えば、
求めるのは光そのものではなく、それを共に求める仲間の存在だ。それさえあれば進むことができる。
それらが人間の生き方に正面から向き合う深い考察や尊い場面に感じられ、思わず魅入ってしまいました。
当時、管理人は入院患者で、病室で視聴したことが、なお更そう感じさせたのだろうと思います。
劇場版の『コード・ブルー』が楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。